祖父も父も建築業界勤務という、建築一家に生まれた石川祈愛(のいと)さん。デザイン系の専門学校を卒業したあと、お客様と距離の近いところで働きたいと思い、BXゆとりフォームに入社。持ち前の素直な心と向上心で、ミスも力に変えて飛躍的に成長。今年4月には世田谷店リーダーに抜擢された。そんな石川さんの魅力に迫る。
BXゆとりフォーム(東京都豊島区)
世田谷店リーダーリフォームアドバイザー
石川祈愛さん 24歳
石川さんの魅力は、素直な心と向上心を持っていること。ミスしてもくじけず、周りからのアドバイスを積極的に取り入れることができ、繰り返さないような対処をとっている。こうした姿勢で着実に実力を付け、社内の業績表彰式では2年目に2700万円を売り上げ個人賞、翌年には世田谷店で個人賞に加え、世田谷店での表彰の立役者となった。
1年目のトイレ交換
クレームで心折れかける
石川さんが今でも覚えているのが、入社1年目の夏のクレームだ。戸建てのトイレ交換工事で、2階だと節水タイプに変えると流れが悪くなる可能性を視野に入れ、現場調査に臨んだ。運よくトイレ位置の真下付近に排水桝があったため、これなら詰まることはないだろうと判断し、施工した。
それから約1週間後。「トイレが詰まった」と、非常にいらだった様子の施主から連絡がきた。急いで現場に向かい、トーラー洗浄をしてみたところ、家の中で複雑に配管が回っていたために、詰まってしまったことが発覚した。
「お客様にお叱りを受けたのは初めてでした。どうしても他に誰も立ち会えなくて、1人で対応したのですが、どうすればいいか分からず、つらかったです」
最終的に店長に電話で相談したうえで緊急対応の業者に来てもらい、水量を増やすことで解決した。
「営業に向いていないのでは」と心が折れかけた石川さんの支えになったのが、当時のリーダー(現世田谷店店長山﨑隆太さん)だ。
「その日、社用車を戻しに帰社したところ、リーダーが待っていてくれました。第一声で『大丈夫だったか?』と、責めるわけでもなく、話を聞いてくれました。『一緒に頑張っていこう』と励まされ、気持ちを切り替えられました。それまで怖い人だと思っていたんですが(笑)。その頃はまだリフォーム自体に楽しさを見いだせておらず、話を聞いてもらっていなかったら、もっと引きずってしまったかもしれません」
この現場で「自己判断で、大丈夫だろうと思ってしまったのがよくなかった」と石川さんは反省した。以降の現場では、よりリスクヘッジを徹底している。
議事録には施主のサインをもらう、万が一の状況説明を怠らない。リーダーとなった今は、店舗内での情報共有に注力し、こうした自身の失敗体験も、部下に教訓として伝えている。
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