【環境改善】昭和体質から抜け出し自由に...

ガス事業や住宅リフォーム事業を手掛けるリビングイワイ（奈良県奈良市）の創業は1946年。以前は昭和気質が残り、働く環境に課題を抱えていた。現在は、若手社員の意見を吸い上げやすい2つの会議開催や、スキルアップ研修などを充実させ、自由に働ける組織づくりに注力している。

パワハラ・悪口ゼロ
安心して働ける会社へ

リビングイワイは、当初食品製造業で1946年に創業した。そこから事業を展開し、現在は大阪ガスサービスショップとして、ガス販売からリフォームまで手掛けている。

長い歴史があることもあり、近年まで昭和的な企業体質だったことが問題だった、と代表取締役の岩井麻利子さんは話す。

「今ならパワハラと言われるようなこともありました。『こんな数字でどうするねん！』とか、ミスをしたらきつく怒られるのが当たり前の時代でした」

前社長との結婚を機に、同社に入社した岩井さん。当時は事務職のパートとして働いていたが、こうした厳しい環境に疲弊し、2012年から約3年に渡り休職した。

2015年に、岩井さんは専務として職場復帰。「主にパワハラをしていた社員は退職していましたが、水質がいい環境だとは言えませんでしたね。愚痴や悪口など、本人はそんなつもりがなくても、聞いていていい気持ちのしないような発言が多くて、それを変えたいなと思っていました」

そして「人の悪口禁止！」と、社員のLINEグループで発信し、職場環境の改善に努めた。会社としてルール化すること、改善しようと取り組んでいる姿勢を示すことが大事だと考えた。