・断熱改修による室温上昇により、重病リスク減という研究結果が発表
・日本の9割の家が健康を保つ室温基準を満たしていないと警笛
・住環境対策も「健康日本21」における重要な要素として、訴えていく
「9割の住宅、室温低すぎ」
断熱改修は健康に好影響を与える―――。日本サステナブル建築協会(東京都千代田区)は1月29日、室温を高める改修が体に良い影響を与えるとの研究結果を発表した。これは国交省主導の下、学識経験者によって行われている研究。断熱改修の価値を数値で示す取り組みとして注目されている。
全国1680件の住宅を調査
調査は断熱改修を予定している全国の住宅1680件、3441人を対象にした大規模なもの。2014年に始まり、2019年まで行われる計画。今回はリフォームをした403件、676人の健康がどう変わったかについての調査結果を公開した。
この研究から得られた知見の1つは、断熱改修などで室温が上昇すると、起床時に高血圧になる確率が下がるということ。室温が平均2.5℃上昇した場合には、血圧が2.8mmHg低下することが確認された。高血圧によって引き起こされる脳梗塞などのリスクを減らすことになる。

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