「燃え抜けない」が防火の基本
「燃えにくい戸建て木造住宅作りのポイントは、太く厚い木材を使い燃え抜けにくくすることです」。こう語るのは、桜設計集団一級建築士事務所(東京都渋谷区)の安井昇氏だ。住宅リフォーム推進協議会主催の「住宅の長寿命化リフォームシンポジウム」で、「改正建築基準法と防耐火改修」と題し同氏が講演を行った。
太く厚い木材で延焼防ぐ
安井氏は冒頭、木造建築が火災に弱いという考えを否定し、「燃え方をコントロールすることで、る。木材の長所であるゆっくり燃えることを生かせば、延焼を抑制できる」と述べた。
その中で燃えない木造建築の例として上げたのが、京都。「京都は、築150年経つ木造の建物ばかりだが、今でも残っている建物が多い。それは火事を1戸で抑える構造が多いからだ」と分析。「昔の家づくりにある吹き抜け空間は煙を溜め、上のガラスが割れ外に抜け排煙する仕組み。また、座敷と通り庭の逆に階段を配置し、燃える部屋と避難経路を分けている。改修の際に参考になるはず」と、アドバイスした。
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