市民と学生の地域活動拠点に
千葉県いすみ市で空き家となっていた酒屋「出口商店」の築100年以上の蔵がリノベーションでよみがえった。ここを拠点とし、学生たちが地域課題解決の実践やビジネストライアルを行っている。この取り組みは、千葉大学COC+が開始した独自プロジェクト「いすみがく」だ。
木のぬくもりを感じられる広々としたテーブルは学生の手によるもの。
木の椅子もいすみ市内外の人とのワークショップで制作された
出口商店のリノベーションはkurosawa kawara-ten(千葉県市原市)が施工した。蔵の東西面は全てガラスの開口部、南北面の壁はそのまま残している。開口部を作ったことで弱くなった耐力は、新しく鉄骨の骨組みを挿入することで補強。庇の受けや出入り口のゲートとして既存建物に溶け込むように配慮した。
また、リノベーション前の掃除には学生はもちろん、いすみ市の小学生から議員に至る多くの市民が参加した。「地域の空き家問題は他のエリアでも共有だが、活用以前の課題があることを改修前からの掃除からも学生は痛いほど学んできた」と千葉大学コミュニティ・イノベーションオフィス地方創生推進事業地域コーディネーター・加藤美栄氏は振り返る。
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