169社が全国で次々再生
日本全国に120万戸もあるという古民家。この二度と増えることがない建物の数々を日本の重要な資源と捉え、守り活用していこうと取り組んでいるのが全国古民家再生協会(東京都港区)だ。同協会には全国に61支部169社が参加している。
古民家の需要が拡大
なぜ古民家が日本の重要な資源と捉えられるのか。「それは海外観光客の注目が集まっているからです」と杉本龍一事務局長は話す。政府は観光立国政策を推進しており、2020年には4000万人の海外観光客の訪日を目指している。
「どっしりとした大きな屋根、広い縁側、大黒柱、太い梁など、木で作られた日本的な伝統建築物の存在感は他の国にはないもの。この日本のDNAを感じたい外国の方が年々増えているんです」(杉本事務局長)
実際、岐阜県大垣市では築48年の空き家を改修しフレンチレストランにした結果、国内外の観光客の人気スポットになった、という事例もある。
こういった、使われなくなった日本家屋を再生し、新たな価値を作り出すのが同協会の取り組みなのだ。

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