営業テクニックも支援
木造住宅塗装リフォーム協会(東京都墨田区)は、塗装事業者に向けたサイディング施工技術のノウハウの提供を強化している。
同団体に加入する事業者は135者。うち7割が地域の塗装店だ。多くの事業者は周辺の事業者との差別化を図るために加入を希望する。
「建物の外壁の劣化があまりにもひどい場合、塗装では改善できません。しかし、多くの塗装店はサイディングの施工技術を持たないため、受注機会を失っています。私どもは塗装店にその技術を提供し、塗装と窯業サイディングの両方で受注ができる事業者を育成しています。そうすることで彼らの企業も大きくできます」(古畑秀幸代表理事)
一般的に築後10年、20年で外壁塗装が行われる。3回目にサイディングの提案ができれば、さらにその後も塗装のリピート受注が狙える。同団体加入者の戦略はまさに安定したリピート受注の獲得にある。
同団体は、加入者に技術力を担保するため、「窯業サイディングメンテナンス診断士」という協会独自の技術資格の取得を求めている。この資格は、サイディングの歴史やメーカー、商品から、張り替えの工法、診断方法などサイディングに関わる多様な知識が必要な内容。これに合格した者だけが協会に加入することができる。 資格制度は10年ほど前から始まっており、これまで約1,500人の合格者を輩出している。

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2025/07/31掲載