高まる需要に応え差別化を
昨年4月に設立した日本気密測定推進協会(富山県富山市)は、2年後にパートナー会員100社、賛助会員20社を目指して活動を本格化している。
同協会は創業73年の建材商社・メーカーのヤマイチ(富山県富山市)が運営。同社は2019年より、トートバッグに収まるほど軽量でコンパクトな気密測定器「Dolphin2」を販売している。そのため、エンドユーザーから「気密測定をどこに頼んだらいいのか」「測定会社に測定してもらったが正しい方法なのか」などといった問い合わせを受けるという。
渋谷幸司代表理事は「測定器を売るだけではより良い住環境が広まらないと感じました。測定の需要が増える中で、受け皿になるためにも気密測定を協会として推進していこうと設立しました」と語る。
協会の主な活動内容は、気密測定事業者へのノウハウ支援や技術提供、測定事業者の増加促進だ。住宅会社を対象にパートナー会員、住宅関連メーカーや団体を対象に賛助会員を募っている。パートナー会員は、協会ホームページに社名や実績などが掲載されるため、エンドユーザーからの問い合わせも期待できる。ほかにも販促用ツールや気密関連情報の提供などの特典が受けられる。賛助会員には、パートナー会員への商品販促や協会のさまざまな媒体への掲載などの特典がある。
「既存住宅をリフォーム前と後で気密測定し、リフォームによってどれだけ変わるかを数値で表して差別化を図る会社さんもいらっしゃいます。エンドユーザーの関心が高まっているのを感じますが、どこに問い合わせたらいいかわからないと言う方も多い。今がチャンスです」(渋谷代表理事)
渋谷幸司 代表理事
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