既存住宅の窓やドアを断熱リフォームする際、補助金を支給する「先進的窓リノベ2024事業」(環境省・予算1350億円)では、今年度から「工事写真撮影アプリ」を試験導入している。同事務局はこのアプリの使用により、審査日数が約1週間の短縮につながっていると発表した。
平均審査日数は同アプリを使用した場合は18.2日、未使用の場合は24.9日となっている。
事務局は同アプリを実際に使用している事業者からの感想をホームページで公開している。例えば、オカベ建窓(熊本県熊本市)は「工事前写真に工事後写真を紐づけできて、同じ工事箇所の写真の管理がしやすい」と評価。サンユー(栃木県鹿沼市)は「不正の防止になると思い、使っている」と管理環境にメリットを見出し使用している。同様に藤山(富山県富山市)も徹底されたアプリ環境を評価しており「写真の信用度が高くなるため、審査が早くなることを期待している」との声を寄せた。
同事業に交付申請する際は着工、工事前、工事後それぞれの工事写真を提出する必要がある。そのために写真を撮り溜めし、後でデータ整理するとなると混乱が生じやすいが、同アプリを使用して撮影すれば撮影日や撮影時の状況、場所などの情報を記録した状態で保存できる。そして提出したい写真をアプリ内でアップロードし、それを専用ポータルに共有すれば提出完了となる。このような環境を整えることで、写真の改ざんなどといった不正行為の防止につながるとしている。

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