和歌山県田辺市は、市内のまちづくり事業会社「南紀みらい」と協力して進めるリノベーション推進協議会の活動の一環で2014年1月30日~2月1日、「リノベーションスクール@田辺」を田辺商工会議所で開催した。
同市は、中心市街部で高齢化や郊外への転居が進み、空き家が増加している。そのため古い遊休不動産の再生を地域活性化につなげるリノベーション事業に昨年10月の協議会発足以来注力。
今回のスクールでは建築関係者や不動産、地元の商店、学生など16人が参加し、グループワークを通し、市内遊休不動産の活用に関する提案を行った。アフターヌーンソサエティの清水義次氏、らいおん建築事務所の嶋田洋平氏、夏水組の坂田夏水氏らが指導にあたり、最終日には「ララ・ロカレ」(同市上屋敷)で、期間中にまとめた提案を不動産オーナーに向けプレゼンテーションした。木造の2階建てアパートを就労支援の団体が運営する店鋪や交流の場へ変える提案が出された。
「店鋪や公共の場のみならず、今後は物件の大部分を占める住宅への改修にも取り組みたい。ゆくゆくは市内に家守会社を作りリノベーションを進めやすい仕組みを作っていきたい」(南紀みらい担当者)という。

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2025/06/20掲載