日本エネルギーパス協会(東京都港区)は3月10日、ヨーロッパに学ぶ高断熱、高気密を考えるセミナーを開催した。タイトルは「環境配慮が進む欧州に学ぶ『燃費性能』と『健康性能』から考える これからの住まいづくりセミナー」。
講師に近畿大学の岩前篤教授や日本エネルギーパス協会の今泉太爾代表理事ら6人を迎え、事例に基づいた断熱化の重要性や長野県の制度、リフォーム会社の取り組みなどが紹介された。
セミナーでエネルギーパス協会の今泉氏は、ヨーロッパと日本を比較して、日本の断熱性能の低さを指摘。「家の燃費」という概念の浸透を提唱し、リフォームで断熱と省エネ化の推進を提案した。
また長野県の有力工務店、北信商建の相澤英晴社長は、天窓の光を起点に、吹き抜けで家全体を明るくするという戸建ての事例を報告した。
長野県は高断熱高気密化住宅についての補助制度を紹介した。家庭の冷暖房費支出を中心とした県の輸入額が4000億円に上り、住宅の高性能化によって、県外への資金流出が抑えられて県内投資が進む見通しを説明した。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1655号(2025/07/07発行)4面
-
1655号(2025/07/07発行)2面
-
1654号(2025/06/23発行)19面
-
1654号(2025/06/23発行)17面
-
2025/06/20掲載