注目を集める長期優良住宅化リフォーム推進事業の採択対象が決まった。応募総数の約3分の1にあたる6458戸が採択された。応募団体は659件、応募戸数1万8151戸だった。同事業は、住宅の劣化対策や耐震など、長寿命化を図るリフォームに対して行う補助事業だ。
補助額は申請総額の2割減に
同事業は平成25年度補正予算に盛り込まれたもので、予算総額20億円。補助額上限は100万円(総工費の3分の1)。
国土交通省によると、応募戸数が想定よりも多数寄せられたため採択が応募総数の約3分の1にとどまった。そして、より多くの事業者に制度を利用してもらうため、多数の申請を出した団体の採択戸数が制限された上、早期に完工が見込める工事が優先された。
既に工事を行うことが確定している申請案件約5000戸についてはすべて採択された。また工事開始が未確定の案件については、申請着工時期が3~6月を見込む案件が優先的に採択された。
また、補助額については、申請総額から2割削減される変更があった。例えば、5案件採択されたある企業では、申請金額500万円に対して採択金額は400万円だった。採択された企業はこの400万円を案件数で自由に(上限100万円)振り分けできる。
山商リフォームサービス(東京都足立区)は確定案件1件と15件の未確定案件が採択された。同社は未確定分を29件申請して半数が採択された。一方、加盟15社を取りまとめて52の確定案件と48の未確定案件をグループ提案したある団体では、未確定案件の採択が0件だった。
今年度本予算分については4月末に応募が開始される予定。また7月からはリフォームで住宅性能を新築並みまでに引き上げる、補助上限額200万円のクラスSも開始する。今年度予算額は31億円となっている。

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