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ボランティア団体の塗魂ペインターズ、戦後80年で沖縄県の平和祈念資料館を再生

ボランティア団体の塗魂ペインターズ、戦後80年で沖縄県の平和祈念資料館を再生

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約300社の塗装会社などが加盟するボランティア団体の塗魂ペインターズ(千葉県柏市)は4月、沖縄県糸満市にあるひめゆり平和祈念資料館で塗装ボランティアを行った。戦後80年という節目の年に、命の尊さや平和の大切さを伝える場所を、美しい姿で来訪者に迎えてほしいという想いから始まった。

塗魂ペインターズ 資料館の塗り替えは4日かけて行われた資料館の塗り替えは4日かけて行われた

今回の活動は、団体のメンバーが現地を訪れた際、築36年を迎えた資料館の老朽化を目の当たりにし、自ら塗装支援を申し出たことがきっかけだった。新型コロナウイルスの影響で運営が厳しさを極めるなか、整備費用の捻出も困難だった施設にとって、この支援は大きな助けとなった。

活動には4日間を通じて延べ130人が参加。資料館の中庭を囲む壁や外壁を中心に、丁寧に手作業で塗装が施された。塗装には一般社団法人日本塗装工業会沖縄県支部や「災害NGO結」など、地元や全国の支援団体も加わり、協力体制のもとで行われた。

塗魂ペインターズ 延べ130名が参加。地域住民が現場を訪れる場面も多く見られた延べ130名が参加。地域住民が現場を訪れる場面も多く見られた

佐々木拓朗会長は「今の施設の老朽化具合も知っており、戦後80年の節目のタイミングで塗り替えを申し出ました。建物を守るのは地域を守ることにつながります」と語った。

同団体はこれまで全国で200件を超えるボランティア塗装を行っており、2023年にはNPO法人となった。今後も全国各地で「塗装による社会貢献」を広げていく構えだ。

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