全国の施設や学校の塗装や修繕を行うボランティア団体「塗魂(とうこん)ペインターズ」の加盟社数が、10月までに300社に達する見込みであることがわかった。同団体は毎年、10月5日を「とうこんの日」と定めて全国会議を開催している。2023年10月5日時点では約230社だったので、3割増となる。
同団体の2代目会長を務めるミヤケン(群馬県前橋市)の宮嶋祐介氏は、次のように方針を明かす。「賛否両論ありますが、今は数を増やすときだと思っています。数が増えれば、その分、ボランティア活動も全国で盛んになる」
3月には200人の職人が集い、東日本大震災から放置されていた福島県の小学校の外壁塗装ボランティアを行った
主に塗装会社などが加盟する同団体だが、ここ最近は、地場の工務店や給湯器専門店など様々な業種の企業の参加も受け入れている。発足から24年、延べ160カ所でのボランティア活動の実績を持つ。
今年3月には9日から11日まで3日間かけて、東日本大震災の遺構として保存される福島県双葉町の小学校の校舎の塗装を行った際は、およそ200人の職人が集まった。「ここは、いつか世界中の人たちが訪れる場所になるでしょう。100社で年に10回のボランティアを行うより、300社で年30回のボランティアをしたほうが、社会貢献になるではありませんか」(宮嶋会長)
宮嶋祐介会長

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