年商555億円の大手ビルダーのサンヨーホームズ(大阪府大阪市、松岡久志社長)。同社では昨年3月にリニューアル流通部を立ち上げ、中古住宅の買取再販事業を本格化。今年3月の決算では、約90戸販売の実績を上げた。経営戦略本部事業推進部の島貞和部長に戦略を聞いた。
広いLDKも人気の間取り
多様なニーズに対応できる
同社が販売する買取再販物件の特徴は耐震診断および補強と、基本的なキッチン、バス、トイレといった水まわりやクロスなどのリフレッシュ工事に限定している点。ユーザーが購入を決めた後に、オプションとして、間取り変更など様々な追加工事を行うことができるようにしている。これにより、ユーザーの希望に沿ったリフォームを行えるだけでなく、低価格で販売することが可能になり、割安感を出すことができる。
費用を抑えるために、そのまま入居することも可能だが、9割を超えるユーザーが何らかの工事を実施している。例えば、あるユーザーは、小さな子供がいたのでリビングに収納を増設。さらに、膝が悪い母親のベッドを置くために和室の畳をフローリングに敷き替えた。
取り扱っている物件の価格帯や種類が豊富な点もポイント。中古住宅の場合、マンションは1000万円台~1億円超、戸建ては2500万円~1億円弱。加えて、新築戸建て、新築マンションも合わせて検討することができる。

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