新築、不動産の顧客も取り込む
福岡県で年商13億円、リフォームで4億円を売り上げる新築ビルダーがタカノホーム(福岡市)だ。戸建ての大型改修は平均単価1700万円。改修そのものの相談だけではなく、時には新築、不動産探しの顧客をも取り込むことが、その高い改修工事を受注できるポイントだ。
耐震と断熱を兼ね備えることで広い空間を作り、デザインの幅を広げる
「賢く家を持つ」提案
「賢く家を持ちましょう」というのが同社が行うリノベ提案だ。具体的には、不動産の仲介とリノベーションを組み合わせて提案する。デザイン性を売りにした新築注文住宅をメインに手がける同社は、リフォームでも同様のデザインを提供できる強みを持つ。新築物件の完成見学会からもリフォーム集客につながっている。
そもそも同社の新築は平均工事単価2500万円になる。一見すると新築の受注に注力する方が売り上げの向上が望める。ではなぜリノベーションにも注力するのか。鷹野耕治社長は次のように説明する。
「福岡市内の人気のエリアは売り物件が不足しているという事情があります。地価が高く、建物が残った状態での販売が多い。そのため、新築を建てようとすると解体費用がかかり、コスト的にリノベの方がお得になる場合が多くあるんです」

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