楓工務店の屋号で住宅事業を展開するアイニコグループ(奈良県奈良市)は、家づくりに関わる業務の流れを可視化して一元管理する業務管理サービス「BOXJOB」のサービス提供を開始した。すべての業務から「わからない」をなくすことで業務確認・管理作業を効率化する。
BOXJOB内のダッシュボード画面。進捗状況を明確化して、リアルタイムで管理可能
サービスのローンチを記念し、大阪でイベントを開催。会のなかで開発の背景を田尻忠義社長はこう語った。「2014年から新卒採用を開始した当社は、現在約7割の社員が新卒採用という若い組織となりました。その間に、採用をしても教える側が不足する事態が起きたのです。そこで、新入社員が業務方法を忘れてもシステムが教えることで教える側の負担も軽減できるサービスを開発しようと考えました」
業界特有の多岐にわたる工程・頻繁な修正・複数部門の連携といった課題を「ボックス」というフェーズごとに区分け。各ボックスに担当者・承認者・期間を設定することで「誰が、いつまでに、何をすべきか」を明確化できるようになっている。期限切れのボックスは即時に警告するアラートと通知する機能により業務の抜け漏れや進捗遅延を未然に防ぐことが可能だ。
加えて、プロジェクト資料添付機能やタスクやチェック項目ごとに設定できる動画マニュアルやリンク機能により、新人社員の早期育成を図ることができる。
「自宅でくつろいでいるとき、頭のなかで忘れていた仕事を思い出したという経験や誰がどの案件を抱えているのか分からず確認に大きく時間を要したなど誰しもがあることだと思います。このような経験は、頭のなかにある情報をシステムで一元管理することでエラーによる損失額を43%削減することが可能です。若手が使いやすいサービスを目指したい」(田尻社長)
今後、他業界にも対応可能なサービスを提供する予定だ。

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