山形県の有力ビルダー近江建設(山形県山形市)の業績が拡大している。今期8月の決算は、年商が前期比36%増の35億円、リフォームが38%増の10億円の見込み。5年後に年商60億円、リフォーム30億円を目指す同社は、4年ぶりに新規出店する。
1000平米にもなる面積を持つ山形本店
中高級品を展示
同社の集客戦略は、最大1000平米にもなる大型店舗への呼び込み。大手メーカーのキッチンやバス、トイレ、洗面化粧台などを複数展示し、比較検討できるショールームになっている。
ただし、価格競争になりやすい低額リフォームを売りにするのではなく、より良い生活の追求をテーマにした商品構成を目指している。例えば、同社最大のリフォーム拠点である「リフォーム館OH!mi山形本店」では、中高級価格帯の住設機器をラインアップ。機能の充実した商品を提供することで、単なる交換ではなく、生活の質の向上を提案している。
9月24日には、庄内地方の三川町に店舗面積1000平米、敷地面積1500坪の巨大ショールームを開設する。同店でも、山形本店と同様に、中高級価格帯をラインアップする予定だ。
「庄内地方の消費者は、広い敷地に大きな戸建てがあり、2、3世代で住む金銭的に余裕のある方が多いです。そこで高級感のある商品で家族全員が快適に過ごせるリフォームを訴求していきます」(新保一広社長)

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