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新築や不動産事業などを手掛け、2021年3月期にリフォーム事業で約3億円を売り上げた日商建設(埼玉県川越市)には、注文住宅やリフォームの施工現場の5Sを監督し、是正する「現場きれい5S課」という部署がある。施工現場の整理整頓を徹底することで、施主に丁寧な仕事をする会社であるというイメージを持ってもらうことを目指すための取り組みだ。
ポイント 整理整頓、きれいな工事現場に
目視と写真撮影で整理整頓を確認
5Sとは整理・整頓・清潔・清掃・しつけのこと。このうち、同社は特に整理と整頓を重視している。現場内では道具などが散乱しておらず、きちんと脇によせてあるか、これ以上使う予定のない道具を出し放しにしていないか、必要以上のごみがでていないか、現場に面した道路では他の車輌が通りやすいようにスペースを空けてあるかなどを確認。これらのポイントを目視と写真撮影によってチェックする。
確認事項は画像を添付した報告書にまとめて、データ上で管理。クレームがあった時に照らし合わせることで、問題点をあぶり出すことにも使うことができる。5Sに反する現場を発見した際にはその場で注意を行って原状を是正させたのち、のちほど施工管理担当者へと報告することで、以降の改善を求める。「関係性の悪化を恐れて職人への指導を嫌がる人も多いと思うが、きちんと理由立てて説明する必要がある。実際に工事を行うのは職人なわけで、彼らの意識を変えていかないことには現場の環境はいい方へと向かっていかない。実際この取り組みを始めてから、引き渡し後のアンケートで、工事現場がきれいという声が増えた」(小高章社長)

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