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Vol. 26
介護事業を手掛けるケア・フレンズ(福井県福井市)は、自宅の処分などについて早期に高齢者の意思決定を促す仕組みをつくる。持ち家の診断とリースバック手法を組み合わせた支援により、空き家予備軍にアプローチする試みだ。
リースバック提案で老後資金の計画
資産を可視化
同社の取り組みは主に3つ。家を診断する「空き家トリアージ」、高齢者が自宅に住み続けながら融資を受けられる「ハウスリースバック手法」の提案、老後生活の簡易キャッシュフローの作成だ。
まず「空き家トリアージ」では、三友システムアプレイザル(東京都千代田区)の提供する仕組みを共有する。「空き家トリアージ」とは、一定の基準で空き家を調査して4段階に分類するもの。分類は建物の安全性・劣化程度、市場性などの判断軸を組み合わせて、安全かつ市場価値が高いものから、緑、赤、黄色、黒と色分けする。例えば劣化度が低く安全性は高いが市場価値が低いものは「赤」で判定され、早期に意思決定が必要、といった判定になる。
すでに空き家化している物件はもちろん、ケア・フレンズの事業の利用者や周辺地域の高齢者の持ち家にも所有段階からトリアージを行うことで、持ち家に対して意思決定を促す。調査は、三友システムアプレイザルの調査員や、同社の育成プログラムに参加した調査員が実施する。
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