「快適な生活の提供」、理念が合致
住宅資材卸の業界地図が大きく塗り替えられそうだ。管材卸の最大手、橋本総業ホールディングス(東京都中央区)は、建材卸の最大手、JKホールディングスと経営統合に向けた検討を開始することについて合意。10月に新たな共同持ち株会社設立を目指す。2社合わせた売上高は約4500億円で業界最大。経営統合によってどう変わるのか。
取扱商材を広げる橋本総業の戦略
今回の統合の背景にあるのは、橋本総業HDが近年推し進めてきた「トータル」戦略がある。ここ数年、同社では設備や電材、空調といった、主力の管材以外の商材の取り扱いを増やしてきた。さらに例えばTOTOのような主要取引先メーカーの商材も、極力フルラインナップで販売できるように体制を整え、あらゆるものを取り扱うことができるという体制を整えてきた。
しかし、課題の一つであったのが建材だ。これはJKホールディングスグループのジャパン建材が主力とする分野で、すでに多の競合会社がある。だが、今回の統合によって管材・建材の商品が一括で取り扱えるように進化する。橋本社長は「今回の統合によってワンストップ化がすすみそうだ」と指摘する通り、多分野多品種の商材が取り扱える住宅資材卸になりそうだ。
売上高は4500億円規模に
両社の売上高を単純に合算すれば約4500億円と資材卸分野でトップに躍り出る。橋本社長はこう語る。「今回の統合では『ボリューム』という部分が得られます」。
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