子どもの絵で転倒を未然防止
バリアフリー建材の販売を行い、今年創業100年となるマツ六(大阪府大阪市)は、子どもが描いた絵が手すりになる「お絵かき手すりプロジェクト」を行っている。手すりに抵抗がある人でも取り付けやすくなるきっかけ作りとして2018年から開始したプロジェクトだ。
描いた絵がそのまま手すりとなる
注文をすると、お絵描きキットとして幅544mm高さ80mmの画用紙が届く。用紙に絵を描いて同社へ返送すると、約30日後に手すりとなり、原画と共に届く。手すりの長さは645mm 。原画をスキャニングし塩ビシートにプリントアウトしたものを1本ずつ貼り付ける。価格は1本2万円だが、注文本数が増えると金額が下がるため、イベントなどで多く利用する場合は別途相談となる。
家の雰囲気に合わないなどの理由で手すりに抵抗を持つ人が多い中、同社は未然に転倒を防止するため、デザイン性を兼ね備えた手すりを販売している。その中で地域振興プロジェクトから同社へ声がかかり、開発に至った。一般ユーザーのほか、住宅会社からイベントに利用したいといった要望も受けている。
開発本部開発企画部マーケティング課の松戸宣仁氏は「今後、イベントなどで子供たちに絵を描いてもらい、その絵を手すりとしてたくさんの家庭に広げていき、転倒を未然防止できる家づくりが広がっていけばうれしい」と話す。

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