空き家、空き土地のマッチングサイトを運営

空き家や遊休不動産が増加するなか、有料で引き取ったり、購入者とのマッチングサイトを運営したりすることで流通を促しているのがKLC(東京都港区)だ。特に「負動産」を買い取って欲しいという引き取りサービスは人気を集めている。
「負動産」の有料引取サービスを展開
空き家・空き地のマッチングサイトも運営
平均100万円で引取
同社の創業は2014年。地方の空き家や雑木林といった遊休不動産の取引に特化する会社だ。
同社が展開している事業は、大きく2つある。1つ目は、「不動産引取サービス」だ。相続した不動産や耕作放棄地など、処分に困っている不動産を所有者から有料で引き取るもの。所有者は同社に規定の引取料を支払うことで、登記名義を所有者から同社に変更できる。固定資産税の支払いや管理負担から、同社に引取りを依頼する世帯が増え続けており、月100件の問い合わせになることも。
引取料の平均は100万円。具体的な金額は、その不動産の保有にかかるコストやリスクに基づいて算出する。例えば草刈りや木の伐採で毎年一定額の管理費がかかる、放置してしまうと近隣住民に迷惑がかかるなどと見込まれる場合は金額が高くなる。一方、土地が山の一角などで、手入れの頻度が低く、近隣の人に迷惑を掛けるリスクが低い場合は金額が低くなる。引き取った物件は後述する同社が運営するマッチングサイトなどを通じて、不動産購入者に販売。相場は1円〜30万円ほどだ。
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