ガス機器メーカーのパーパス(静岡県富士市)とパロマ(愛知県名古屋市)は共同開発した浴室暖房乾燥機「温守(ぬくもり)」を発表した。
パーパスの髙木裕三社長(左)とパロマの小林弘明社長
2社は競合企業だが、社会的意義の高い浴室でのヒートショック予防のために協力し、商品開発に着手した。
同商品は壁掛けタイプの浴室暖房乾燥機で、従来の商品に比べると、シンプルですっきりとしたデザイン。後付けタイプのデメリットである圧迫感を軽減してくれるため、リフォームに最適な商品だ。
機能的にも、スタンダードタイプで自動乾燥機能を装備。洗濯物や浴室の湿度をセンサーがチェックして運転を自動停止する。タイマー設定などは不要で、乾燥が終われば停止するため、省エネにもつながる。また湯気の多い浴室でも運転状況の分かる大きなインジケーターや、フックにぶら下げるタイプのリモコンなど、浴室での利便性にも十分配慮されている。
今回の共同の取り組みは「P2プロジェクト」と命名。社会的に貢献度の高いテーマで共同開発商品の継続的な検討をしている。
「私はヒートショック対策を予防医学と考えます。2社の協力で全国にこの商品を広め、事故を減らすと同時に新しい市場をつくりたい」(パーパス・髙木裕三社長)
「協力プロジェクトで新しい視点を得ることができた。今後もテーマを見つけて継続的に取り組んでいきたい」(パロマ・小林弘明社長)

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