大阪のリフォーム有力店ナサホームが6月、名古屋に進出する。1号店を地下鉄名城線八事日赤駅前に提案型店舗ブランド「ナサホーム」で新設。来年2月には名古屋駅前にできるHDC(ハウジング・デザイン・センター)名古屋でも拠点を構え、新エリアでの勢力を拡大する方針だ。
100坪の1号店、6月オープン
1号店の広さは約100坪。12台のキッチンや4台のユニットバス等、水まわり商材を展示するほか、空間展示も行う。12月決算のため、今期の売り上げ目標は約半年の稼働で1億円。将来は単体店舗で3億5000万円から4億円を売り上げる拠点を目指す。
江川貴志社長は名古屋進出の理由を次のように話す。
「神戸のHDCに水まわり専門店の『みずらぼ』が入っていて業績が良い。HDC名古屋進出の話をもらい、出店を決めました。今回先行して店舗を開設します」
来年2月には名古屋駅前の大名古屋ビルヂング10、11階にHDC名古屋が完成する。同ビルには「みずらぼ」と、「ナサホーム」の2つのブランド店舗を出店する予定だ。
今後の展開について江川社長は「中部地区は関西の7割の商圏がある」と話す。
現段階でナサホームは合計20店舗を大阪府、兵庫県、奈良県に開設。中部地区では15店舗を展開する市場規模があると想定する。
同社は、提案型の高額リフォームを主体に商業施設出店をメーンに成長してきた。2011年には水まわり専門店の「みずらぼ」を新設。1000万円強の少ない初期投資、若手スタッフで運営できるビジネスモデルで出店を加速していった。1号店の出店から4年弱でみずらぼの店舗数は11店舗となり、ナサホームの9店舗を超える数となっている。
売上高は前期で約44億円。今期は既存店舗で50億円、新規店で2億円の計52億円を計画する。

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