日本の森と家
タマホーム(東京都港区)が富裕層向けの高級戸建て事業を開始した。昨年4月に完全子会社として「日本の森と家」(同)を設立。国産材をふんだんに使い、坪100万円相当の高級規格住宅「KURA NINE(クラナイン)」と「KURA LOFT(クラロフト)」を発表した。
その名の通り、9つの部屋で構成される「KURA NINE」
国産材率96%、「メイドインジャパン」にこだわり
クラナインのモデルハウスは、神奈川県・鎌倉と湘南を結ぶ江ノ島電鉄線の由比ヶ浜駅から徒歩数分に位置。木造2階建てで、延べ床面積は44坪。総工費は4000万円かけた。外壁、内装も木で構成されており、「板倉工法」と呼ばれる伝統建築工法でつくられている。
これは柱と柱の間に溝をつくり、そこに杉板を落とし込むもので、正倉院や伊勢神宮でも使われているもの。工法の特性上、壁の圧迫感が強調されがちだが、2階部分は四方の壁すべてに大開口の窓を設け、開放感ある設計となっている。
徳島の杉板のほか、淡路の黒いぶし瓦、宮崎の白州壁など、一部を除き、すべて高級ブランド国産材で統一。国産材比率は96%に上る。
同社社長で、タマホームの専務取締役も努める玉木克弥氏は、「コンセプトはメイドインジャパン、日本の良さを見つめ直すこと。今後国産材率を限りなく100%に近づけていきたい」と意気込む。

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