旭化成リフォーム(東京都新宿区)は2012年10月25日、フルリフォームの新商品「ヘーベルハウスリメイクウェルリビング」を発売した。新商品は既存住宅の2階部分の床を取り除き、1階空間とつながる吹き抜けを作るというもの。

吹き抜け空間へとリフォーム(イメージパース)
新発売した全面改装商品「ウェルリビング(Welliving)」は吹き抜けを意味する「Well(ウェル)」とリビングという言葉を組み合わせた造語。最大の特徴は、既存の2階の床を取り外すことで、1階と2階をつなぐ大きな吹き抜け空間を実現することだ。さらに吹き抜けに面した2階の余り部屋は夫の専用部屋「Wellounge(ウェルラウンジ)」や子供の帰省の際に宿泊できるゲストルームとして再生する。また、既存の内装、水まわり等も一新する。
ターゲットは子育てが終わって2階の子供部屋が余っている50〜60代の二人暮らし夫婦。同社が推奨する仕様でコーディネートするモデルプランの場合、価格は約1480万円(延床面積37・5坪の場合)。販売目標は年200棟。
開発の背景について、森田敏晴社長はこう話す。「お子さんが独立したご夫婦二人の家では、その家族の人数と部屋の面積のミスマッチが起きています。これを解決するために、1階のリビングの上にある2つの子供部屋の1つを吹き抜けにするために『減築』し、もうひとつの部屋をご主人の部屋にする。新築当時はお子さん優先で、自分の部屋がなかったご主人の希望をかなえる部屋になります。これにより上下階が吹き抜けを通じてつながり、ご夫婦二人が付かず離れずの程よい距離感を保つ『大人のリビング』が出来ると提案していきたい」
旭化成ホームズの住宅「ヘーベルハウス」の既存ストックは約23万棟。築20年超が9万棟あり、そのうち、約4割の4万6000棟が夫婦二人世帯。同社では既に、「ミスマッチ」な暮らしを送っている世帯向けに「コンパクト二世帯」といった、二世帯住宅リフォームの全面改装商品も販売している。今回の新商品は、二世帯のように既存住宅を住み継ぐための商品の新バリエーションという位置付け。
同社では昨年から大型リフォームの受注促進を図っており、今期のLDKを中心とした空間全体のリフォーム実績は前年比4割増しで推移している。今後さらに大型リフォームの提案を強化していく。

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