「最近は1人暮らしのお年寄りへの対応数が増えています」。このように話すのは、手すりを中心としたバリアフリーリフォームを専門に行う小川バリアフリープラン(茨城県つくば市)の小川仙月代表だ。
同社は2006年に開業後、茨城県のつくば市、土浦市を営業エリアに年間約200件の工事を1人で行う。ケアマネージャーや理学療法士からの紹介を元に、介護保険で賄える20万円以内の工事を主体に手掛けている。1人暮らしの高齢者のニーズの特徴を小川代表は次のように話す。
「家族がいないと、食事の用意や雨戸の開閉も自ら行わなくてはいけません。そうした日中の動線の危険度を除去することが需要です」
小川代表は各個人に合わせた使いやすいバリアフリー工事を基本にしており、依頼者が病院退院後に住む自宅の工事などの要望には、わざわざ病院まで出向き、使いやすい高さを調査する。
「大腿骨のあたりが使いやすい手すりの高さと決まっていますが、納得して設置することが重要です。腰が曲がった方などは『低いのでは』とご家族の方が思われるケースもありますので、実際に手すりを使用する方と握手し、力がもっとも入る高さを確認してもらうこともしています」(小川代表)

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