積水化学工業住宅カンパニーの調査研究機関である住環境研究所(東京都千代田区)は11月6日、55歳以上の1247件の夫婦を対象に「定年後の夫婦2人の暮らし方」を調査し、結果を公表した。調査からは夫婦ひとりひとりの時間を大切にし、自立した暮らしを望む生活者が多いことがわかった。
設問では、「A・夫婦といえども一人の時間が欲しい、それでこそ仲良く暮らせる」、「B・会話があってこそ分かり合える夫婦になる、夫婦共有の時間を多く持ちたい」のどちらかの考えに共感するかについて聞いた。「ほとんどA」、「Aに近い」の合計は59%、「Bに近い」「ほとんどB」の合計は27%だった。男女別に見ると、「ほとんどA」、「Aに近い」の男性割合が52%。一方、女性は74%。女性の方が個の時間を大切にする傾向がある。
同社では、夫婦がそれぞれ自立しつつ、互いの個を尊重しあう「シングル(自立)」の暮らしと、夫婦が適度な距離感でコミュニケーションする「ミックス(共生)」の生活を共存させる老後の夫婦2人の住まい方について「シングルミックス」と名付けている。
その暮らし方について解説する専用サイトも立ち上げた(http://www.singlemix.jp/)。サイト内にある「実践する」というコンテンツの中では、空間をリフォームするためのアイデアなどを解説。
住環境研究所の西村正史社長は「これからユーザーニーズは多様化してくる。今後も時代の先を読む情報発信を行っていきたい」と話す。

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