大手ハウスメーカー、旭化成ホームズの子会社である旭化成リフォーム(東京都千代田区)が、大型改修を本格化している。「Re+MAKE(リメイク)」などのブランドを開発。戸建て住宅ヘーベルハウスのオーナーに向け、従来のメンテナンスだけでなく、高単価リフォームの提案を行う形にシフトした。
ヘーベルハウス50年、需要多様化
- 2つの内装改修のブランドを作った
ビジネスモデル転換
「メンテナンス会社から本格的なリフォーム会社へとならないといけない」。こう危機感をあらわにするのは、同社マーケティング部の田中雄高グループ長だ。同社の2021年度の売上高は前期比99%の525億円。2019年度は613億円だったので緩やかに減少傾向にある。
こうした環境下で、同社が注力しているのは、内装リフォームのパッケージ商品だ。顧客の大半は「へーベリアン」と呼ばれる自社のOB客が占める。築後10年をめどに外壁塗装や屋根の防水工事を行うことが売上の半数を占めていた。しかしこれが現在は1割減の4割に。一方、売上の3割ほどだった内装改修が4割に増加した。
背景にあるのは、同社の建てるヘーベルハウスの住宅性能が上がったことにある。直近の戸建て住宅の平均販売価格はかつての約3600万円から4100万円に上昇した。戸建ての住宅引渡戸数は2020年度の8331戸から2021年度は7938戸と減少したが、単価は上がり売上は伸びている。外壁塗装の耐久性など、性能を追求した結果だ。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/04/01更新)
-
WEB限定記事(2025/03/27更新)
-
1640号(2025/03/10発行)5面
-
1640号(2025/03/10発行)3面
-
1632号(2025/01/13発行)3面