多拠点生活を体験できる住まいのサブスクリプションサービス「ADDress(アドレス)」が人気だ。2019年4月時点で11カ所だった同サービスの拠点は、2023年2月時点で47都道府県260カ所以上に増えた。拠点には空き家・空き部屋を活用している。サービスを展開するアドレス(東京都千代田区)に取材した。
今年の春に本格オープンする予定の「京都伏見A邸」。元は築60年以上の学生寮だった
同社のサービスは月額9800円からのチケット制で、全国にあるサービス提携の拠点に住むことができる。夏だけは海に近いエリアの物件を借りる、興味のある地方に住んでいる「多拠点生活」を実現するサービスとして人気を集めている。
物件はこれまで空き家を活用して拠点を増やしてきた。拠点は物件オーナーからサブリースする形式。物件を住めるようにするための初期投資や環境整備はオーナー持ちとなるが、リノベーションや設備へのアドバイスもする。
「ベッド、机、光回線などの必需品にはレギュレーションを設けています。空き家の状態によっては改修費がかかってしまうので、補助金を活用したり、コストを抑えながらのリノベサポートもします。工事はなるべく地域の工務店さんを探して、地域にお金が落ちるように」と佐別当隆志社長は話す。

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