旭化成リフォーム(東京都新宿区)は8月26日、リフォーム新商品「おとな3人リビング」を発売した。
同商品は熟年夫婦と単身の子の3人世帯向けのリフォームで、主にLDK空間を改装するもの。販売価格は基本仕様で525万円(42・5平米の場合)。年間200棟の販売を計画。
特徴は3つ。一つは大人3人が集うリビングに「パーソナルファニチャー」という収納を設けること。各自のものがしまえる壁収納をリビングに増やすことでモノが散らからないようにする。
2つ目が家族が協力して家事がしやすい「回遊型キッチン」の設置。独立したキッチン空間の間取りを変え、リビングとひとつながりになる対面型のキッチンへとリフォームする。
3つ目はリビングの一角に趣味などを楽しめる「マルチコーナー」を設ける。標準仕様は寝転がってもくつろげる畳仕上げ。母の手芸や父の読書、子のパソコンなど、趣味に使える場所として活用する。さらに、別居している子や夫婦が宿泊する場合の寝室としても機能する。また、将来的に介護などが必要となった場合、リビングと行き来しやすい寝室としての利用も可能。
開発の背景について森田敏晴社長はこう話す。「お子さんがふたりいる団塊の世代の家族では、子供が一人、結婚などで出て行ってしまい、もうひとりは意外と家に残っているケースが多いということが調査で分かりました。大人3人世帯にはどのような住まいの提案ができるかという点に絞って開発しました」
グループの調査部門、くらしノベーション研究所では60歳代以上で、築20年超のOBを調査。熟年夫婦+子世帯は27%だった。入澤敦子研究員は「30代後半の未婚率は、夫婦が30代だった1980年に比べて4倍になっており、晩婚化が大人3人世帯が増える要因」と話す。
なお、同社の築20年超ストックは約7万棟ある。同社の500万円以上の受注実績は前年度で1228件。今期は1600件を計画している。

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