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ヤマダ・エスバイエルホーム、リフォーム13%増収も計画届かず《決算》

ヤマダ・エスバイエルホーム、リフォーム13%増収も計画届かず《決算》

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 ヤマダ・エスバイエルホーム(大阪府大阪市)の2014年2月期決算は、リフォーム売上高が前年度比13%増の81億5800万円だった。2ケタの増収となったものの、当初計画の130億円には遠く及ばず、下期修正した計画値91億円にも工事の遅れなどが響き、届かなかった。ただ、今期はOB提案強化等で前年度比47%増の120億円の売り上げを見込む。

【2014年2月期決算】 OB提案強化で今期120億円目指す

 前期のリフォーム売り上げ総利益は、1%増の21億6000万円とほぼ横ばいだった。売り上げに比例して利益が伸びなかった理由を松田佳紀社長は「ヤマダ電機のトータルスマニティライフコーナーでの販売比率が上がったため」と話す。新築OBリフォームと比較して、コスト競争力が問われる新規客向けのリフォームが増えたため、利益額が変わらなかった。

 受注残は前年度比48%増の22億8000万円となり、前年の同時期と比較して約7億円増えた。

 一方、大幅増収を掲げる今期については下期から好調のオーナーリフォームの強化を掲げる。
 「外部業者と連携しながらオーナーリフォームを再度深堀りしたいと動いています。阪神営業所と姫路営業所で実験的に取り組み非常に効果が出ている。神奈川、千葉、埼玉と水平展開していき、社員だけではまわれないところは、業者さんとタイアップしながら展開していきます」(松田社長)

 具体的な売り上げの内訳としては今期計画値120億円のうち、オーナーリフォームで80億円、新規で40億円を想定。新規客獲得戦略としては、ヤマダ電機駐車場へのモデルハウスを3月から展開しており、4月25日の金沢本店への設置で全4カ所となった。

 下期には、千葉県の松戸本店をはじめ6カ所への展開を予定しており、今期中に計10カ所となる。空間を見せる場ができることで、改修後のイメージを体感してもらいながら、提案を行う考えだ。

 同社は2011年にヤマダ電機の子会社となり、2012年からはヤマダ電機店舗内での新築・リフォーム提案を開始。2013年6月にはエス・バイ・エルからヤマダ・エスバイエルホームに社名変更し、新体制で展開してきた。

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