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匠工房、水まわり専門店「リライト」好調

匠工房、水まわり専門店「リライト」好調

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 匠工房(滋賀県野洲市)が3月に新設した水まわり専門店「リライト瀬田店」(滋賀県大津市)が好調だ。オープン時にチラシ約6万部を3週にわたって配布したところ、約1500分の1にあたる115件の反響を獲得。見積もり提出時の契約率も78%と高く、初年度1億4000万円の売り上げ達成に向け、好スタートを切った。

イメージカラーは紫、匠工房

 「リライト」とは、取り扱い商材をキッチン、バス、トイレ、洗面器、給湯器の水まわり品に絞った専門店。地域一番の価格の安さに加え、滋賀県で2003年から事業展開する信頼度や提案力を武器に高い反響率と契約率を獲得している。

 1年かけてビジネスモデルを構築したという加賀爪宏介社長は次のように話す。
 「リフォームを頼むとき、地域の1番店と2番店、それと価格の安いところに連絡するケースが多いと思いますので、弊社がプライスリーダーになることで、高い反響数を獲得できます」

 ただ、反響率が高くても契約に至らなくては意味がない。「初回訪問時には匠工房という会社名を出すことによって、お客さんから信頼を獲得する」ことが重要と加賀爪社長は話す。

 加えて、他社との差別化を図るために、コンセプトに力をいれた。参考にしたのは格安航空会社で知られるピーチだ。効率よい運営をすることによって価格の安さを実現したピーチの考えをリフォームにも取り入れており、匠工房本体とリライトで提供する売値を変えた。従来、標準化していた複数のプレゼンシートなどを簡素化し、価格を抑え、「細かい打ち合わせや提案まで必要ない」顧客層に対応するビジネスモデルとなっている。また、若年層など初めてリフォームをする人を取り込みたい考えから、ユニフォームもキャッチーなものとし、ピンクのポロシャツを採用。店舗外観は紫色とした上、店内もセンスやデザインにこだわった。

 リライトの顧客の半分は親の家を初めてリフォームするような20代から30代。客単価は25~30万円で、スタッフ3人で運営する。粗利率は35%。来年1月には同じ大津市の浜大津に2店舗目を出店予定だ。

 匠工房は滋賀県に3店舗、京都府に1店舗を展開する会社で、前期リフォーム売り上げは10億5000万円(会社全体18億円)。2006年からは不動産事業にも力をいれ、リフォーム、不動産、新築の3本柱で事業を拡大してきた。

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