ミサワホームグループで首都圏のリフォーム事業を担うミサワホームイング(東京都杉並区)は、マンションと戸建てリフォームを同時に体感できる専用展示場をオープンさせた。前期売上高232億円のうち、まだ7%であるマンションリフォーム比率の拡大を図るとともに、約2万件の神奈川の新築OB客に対して提案を強化する。

サンプルで塗装後のイメージをつかんでもらう
新たなリフォーム展示場は、横浜市都筑区で20年目を迎える総合住宅展示場「ハウスクエア横浜」内にオープンした。
元々、他ビルダーが造った3階建て在来木軸工法、築4年の展示場を改修。1、2階は戸建て住宅の全面改装商品「ルルム」、3階は定額制マンションリフォーム商品「マルム」が体感できる工夫が施されている。
例えば1階の耐震コーナーでは、同社の制震装置「MGEO-R」を展示。構造用合板などを用い、実際の装置設置状況が実寸大で再現されている。2階の外装コーナーでは、下地から下塗り、中・上塗りを経て変化する様子をサンプルパネルで表現。モルタル、サイディングなど外壁別に塗装後のイメージが可能だ。
3階はマンションのリフォーム後をイメージしてもらうための仕掛けを随所に配置。スケルトンコーナーは、コンクリートを印刷した壁紙でスケルトンの様子を再現した上、床や壁紙の施工後状況が一目で分かるアイデアを盛り込んだ。

マンションスケルトンの様子を再現
細田剛史執行役員・営業本部副本部長・神奈川支店支店長は展示場を活用し「商談のランクを引き上げたい」と話す。
神奈川県内で、耐震工事をやりたいという人や外壁塗装を考えている顧客を展示場に呼び込み、具体的なリフォーム後をイメージしてもらう。総合住宅展示場のため、運営側がある程度の集客はしてくれるが、単なる待ちの営業ではなく、顧客を呼び込み、提案に活用する考えだ。
全体売り上げ232億円のうち、神奈川県の売り上げは約44億円。同展示場等で需要を開拓し、まずは50億円突破を目指す。

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