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トーソー、木製のカーテンレールに商機

トーソー、木製のカーテンレールに商機

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8年ぶりの新商品

 老舗カーテンレールメーカーであるトーソー(東京都品川区)の2017年3月期売上高は約224億円。「カーテンレール国内シェアNo.1企業の戦略」の再徹底を掲げる同社の商品戦略について、営業企画室の石坂春彦販売促進課長に話を聞いた。

トーソー 継ぎ目を隠してデザイン性を向上継ぎ目を隠してデザイン性を向上

"本物感"を求めるユーザー

 「カーテンレールはインテリアとともに歴史を歩んできました。昨今のインテリアトレンドは、シンプルな北欧テイストやナチュラルモダン。加えて、シンプルながらも本物感をユーザーが求めるようになっています」(石坂販売促進課長)

 このため、同社ではクラフト色を強めた木製レールの市場投入を決定。8月には、木製カーテンレールとしては、8年ぶりとなる新商品「ノルディ25」を発売する。

 「北欧モダンの『Yチェア』のように、長く愛される名作を目指しました」という同商品のコンセプトは、「シンプルで飾らない美しさ」。キャップとポールの接続部をブラケットで隠すことで、1本の木から切り出したかのようなデザインを実現。さらに、曲面を随所に設けることで、クラフト感を出している。

 アッシュ、オーク、チェリー、ウォルナットの4種類のカラーリングを用意することで、好みやインテリアに合わせて選べるようにした。単価は、長さ2.10mサイズで1万7300円から。

 「市場では金属や、金属に木目シートや挽き板を張った木調レールが主流になっていますが、昨年投入した挽き板の木調レールの売れ行きが好調。木のニーズはあるはず。定番商品に育て上げていきたい」(石坂課長)

住宅デザインの変化にも対応

 また、窓の大型化やコーナー窓の増加を受けて、「ブラケットスルー機能」を備えたカーテンレールのラインアップを強化。

 これは、リングランナー式のカーテンレールでカーテンを吊る金具をO型ではなくC型にすることで、ブラケットでカーテンを止めずに済むというもの。これにより、長尺やコーナーでもカーテンレールを1本にまとめることができ、カーテンだまりの少ないすっきりとした窓にすることができる。

 「インテリアのトレンドサイクルは、2、3年くらいになっています。常に新しいものを考え続けることで、ユーザーニーズにマッチした商品を供給していきます」(同課長)

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