~リフォーム商材、この一品~
旭ファイバーグラス リフォエコVIP
既存の壁の上に貼るだけで「断熱リフォーム」が可能。グラスウール断熱の大手、旭ファイバーグラス(東京都千代田区)が新たに開発した断熱材「リフォエコVIP」がユニークだ。手間がかかる断熱改修の施工を簡略化でき、高い断熱性能を発揮する。グラスウール断熱材の中に、真空断熱材を組み込むという独自技術によって生まれた。
断熱材「リフォエコVIP」。グラスウールの断熱パネルの中に真空断熱材を組み込んだ
壁面温度18.5→22度に
「この断熱材は既存の壁の上に貼っていただくだけでいいんです」。こう話すのが営業本部営業管理部部長の宮崎行雄氏だ。新商品「リフォエコVIP」の特徴は施工が簡単な点。横910mm 、長さ1820mmのいわゆるサブロク板サイズの断熱パネルになっており、これを壁にビスや接着剤で固定するだけ。従来ならば壁を破壊し、既存の断熱材を取り除いて新しい材料を取り付けるという大がかりなもの。同社ではできうる限りどんな大工でも簡単に施工できる断熱材でなければリフォーム分野での普及が進まないと考え、この商品が生まれた。
施工は隙間なく貼り付けていくだけ
もちろん高い断熱性も売りだ。同社では断熱性能評価テストを実施。木造住宅において室内温度を23度、外気温度をマイナス1~2.5度に設定した場合の壁の表面温度を測定した。一般的な住宅の場合壁の表面温度は18.5度だったが、「リフォエコVIP」を施工した面は22度となり、壁面温度が3.5度高いことが分かっている。なぜ高い断熱効果が得られるのかというと、このパネルの特殊な構成にある。このパネルは高密度グラスウールの中に高い断熱性能を誇る真空断熱材が内蔵されているのだ。そのためグラスウールのみのパネルと比べて高い断熱性能が発揮できる。ちなみに高密度グラウスールの熱伝導率は0.41W/(m.K)だが、真空断熱材の熱伝導率はその10倍近い0.004W/(m.K)となっており、いかに性能が高いかが分かる。

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