カラーワークス(神奈川県大和市)は、東京・東神田にあるショールームをリニューアルした。最大のポイントは、1階から3階まであるフロアをブランドごとに完全に分けた点だ。塗料の魅力を発信する新店舗をリポートする。
3階のHIP専用フロア。壁一面にカラーチャート
3階は内装塗料「HIP」専門フロアに
特に3階へのこだわりが強い。このフロアには同社のオリジナルペイント「HIP」のみを揃えている。これにはブランドを確立していこうという同社の想いがある。壁はHIPのDeepSpaceという深い青色で塗られており、クールな印象。これまでのブランドイメージと異なるスタイリッシュなイメージを表現した。部屋の奥には調色機が置かれ、壁一面にペンキの缶がディスプレーされている。ロゴ入りのTシャツやマグカップなどのグッズも販売しており、ブランドの世界観が詰め込まれたフロアだ。
HIPのカラーバリエーションは全部で1488色。この中から選ぶのは途方もない作業に思えるが、その手助けにカラーチャートがある。このチャートは、「ブライトトーン」という彩度が高いものから、彩度が徐々に下がる「ミューテッドトーン」「シェードトーン」「ニュートラルトーン」という4つのトーンに分けられている。同じ色でもトーンによって全く印象が異なるので、イメージしている空間の色が探しやすい。ブライトトーンは色彩感覚が育つ幼児期の部屋に最適。静かな印象のニュートラルトーンは寝室に合う。
フロア奥にある調色機で1488色を調合
「スタッフがヒアリングをしながら一緒に探します」と広報コミュニケーションデザインアシスタントマネージャーの灰野洋子氏。色による効果も様々。例えば、コミュニケーションが盛んになるのは黄色で、リビングや会議室におすすめ。このような提案を受けながら、自分にぴったりの色を見つけることができる。注文を受けてから、同フロアにある調色機でスタッフが調色を行う。どの色でも5分ほどで出来上がる。
2階はテクスチャーを紹介するコーナーとなっており、たくさんのサンプルの質感を触れて確かめることができる。試し塗りができるスペースもある。
2階では試し塗りができる
様々なテクスチャーに触れられる

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