
▲3社の商材を集めたコラボショールーム
大手住宅設備メーカー各社がコラボレーションショールームを設ける動きが活発化している。そこで今回はTDY(大阪府大阪市,TOTO、大建工業、YKKAP)の最大規模(840坪)となる梅田阪急ビルオフィスタワー20Fのショールームを訪問。オープンから1-年余たった今、3社共同の取り組みがどのような効果を上げているのか、最新状況をレポートした。
2年後の目標来場数は月間5000組
「月間5000組」。これがショールームのオープン3年後に掲げた来場者の目標数字だ。現在の実績は、ここ数ヵ月の平均数字3200~3500組が訪れている。
大阪駅に直結する場所柄、フラリと来場する人が多いかと思いきや「事前にホームページなどを見て目的を持って来られる方が多いです」と木津誠館長は話す。TOTOの場合、以前は大阪市本町にショールームを設けていたが、路面店であったため近隣の人が突然訪問するケースも多かった。新館の場合、ビル20F、しかも2度エレベーターを利用しなければならないため、来館までのハードルが高い。そのためか客層が以前とは変化した。目的を持っており、依頼する見積もり単価は高くなった。平均滞在時間は以前よりも30分ほど延びているそうだ。
仕切りのない空間で来場数をアップ
大阪ショールームはTDY3社のコラボレーションとしては広島に次ぐ2館目。2011年11月にオープンした宮城県の石巻店を合わせても3拠点だけであり、まだ実験的な要素が強い。では3社でコラボした効果はどのように出てきているのだろうか。
「TOTOのショールームに来た人が大建工業やYKKAPのコーナーまで足をどのくらい運んでいるかの来店効果を調べたのですが、単独店と比べTOTOは来場数が1.4倍、大建工業は1.7倍、UKKAPは1.8倍の結果でした」(木津館長)
仕切りのない空間で3社のゾーンがつながっているため、いくつかのエリアを回る人は多い。来客数という形で3社のコラボ効果が現れてきている。ただ、木津館長はオープンしてまだ1年なので珍しがって来場する人も多いと考えており、月間5000組という2年後の目標来場数達成の難易度は高いとの認識だ。

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