有料会員登録で全ての記事がお読みいただけます

LIXIL、仙台に520坪の大型店

LIXIL、仙台に520坪の大型店

このエントリーをはてなブックマークに追加

LIXILは2012年3月17日、住まいのあらゆる設備・建材を取りそろえた総合ショールームを東北地域に初出店した。仙台エリアのみならず、東北全域からの動員を目指す旗艦店として、住宅復興需要に対応する。

LIXILのお好み着座
『お好み着座』 お客さんとの打ち合わせの際に、3種のデザインテイストの異なるテーブルを選んでもらい、そこで商談できるようにしている。

総展示面積520坪のフロアに、キッチン14台、サッシ24セット、ドア42本、外装材、太陽光発電など、LIXILが取り扱うあらゆる住宅設備・建材がこの仙台ショールームには取りそろえられている。記者会見を行った営業カンパニー大竹俊夫社長は「ワンストップでお客様にご不便をかけない、あるいはお客様がおっしゃる問題点を解決できるショールームにしていきたい」と話した。立地は仙台駅から10分のビル。地下階から2階までの3フロアを使用。東北エリア全域から月間2000組の動員を目指す。

出店の狙いは増加するリフォーム需要への対応だ。営業カンパニーの白井春雄営業本部長は東日本大震災後の住宅マーケットの変化についてこう話す。「新築需要が減少し、リフォーム需要が増えている。また、省エネ、安心・安全といった住まいを求めるニーズも増加している」。中でも宮城県は壊れた部分を修繕する需要から、「より快適な暮らしの実現」といったニーズが高まってきているという。

今回のショールームでは家具ブランド「イデー」とコラボしたライフスタイル提案や住宅の性能を高める設備・建材の知識が身に付く「カイテキ・ラボ」といった企画を盛り込んだ。

従来同社では仙台市内に4つのショールームがあったが、その中でも展示面積の大きい旧トステムの店舗が被災して閉鎖。これまで3つの小型ショールームで対応してきていたが、復興需要により早期に対応するためには、一カ所でまとめて商品が見られるようにユーザーの利便性を図ることが必要で、今回の大型店舗開設に至った。「今年中に仙台と同規模かそれ以上のものを全国に4~5つ立ち上げていく」(大竹氏)。

【ショールーム概要】

  • 所在地 : 宮城県仙台市青葉区中央4-6-1
  • ショールーム展示面積 : 520坪
  • コーディネーター、スタッフ : 18名(2012年3月現在)
  • 展示台数 : キッチン14台、バスルーム8台、トイレ13台、洗面化粧台13台、サッシ24セット、玄関ドア・引き戸23本、室内ドア42本、太陽光発電、タイル、外壁材、門扉、フェンス、カーテンなど

アルミフェンス出荷が前年比40%増

「震災以降、ニーズが変わった。被災地エリアではアルミフェンスの出荷が約40%ほど前年よりも伸びた」と白井営業本部長は話す。揺れによって倒壊したブロック塀が多く、他の家や歩道面との目隠しとして、アルミフェンスが欲しいという需要が急増したようだ。

毎日ニュース配信中!リーフォーム産業新聞公式LINE

リフォーム産業新聞社の関連サイト

閉じる