TOTOは2012年度3月期決算を発表。増収増益を達成した。売上高が前年比4.4%増の4526億円、営業利益が同 34.0%の187億円、純利益は前期比81.2%増の92億円だった。
増収要因は国内の新築事業の売上増(前年比12%増)。特に浴室とキッチン、洗面の伸び幅が大きかった。海外事業の売り上げも同12%増。中国を中心としたアジアでの販売が伸びた。
注力しているリモデル事業の売上高は前年比横ばいだった。伸び悩んだ理由について張本邦雄社長は「昨年の12月、今年の3月といった新築の引渡し時期に、中小のリフォーム・新築を兼業している中小の業者やハウスメーカーがかなり新築のほうに引っ張られたのではないかと思います。需要は堅調だが施工技術者不足で伸び悩んだ」と話す。
今期売上高は前年比5%増の4750億円、純利益は40%増の103億円を計画している。
リモデル事業については4%の増収を見込む。拡大戦略についてはリモデルクラブ店、ガス事業者、ハウスメーカー、ビルダー、リテール(小売)などの販売チャネルの拡大。さらに、国が発表した中古住宅・リフォームトータルプランによって環境整備が期待される中古住宅売買時に発生するリフォームの取り込みを強化する。また、大建工業、YKK APとのコラボショールームを推進。11月には東京にオープンを予定している。
また、トイレの商品戦略は便器内の除菌を行う「きれい除菌水」機能のPRに力を入れる。

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