床を清潔に保つことが感染対策に
朝日ウッドテック(大阪府大阪市)は、「『床』を起点としたウイルス拡散実験結果解説イベント」を開催した。イベントでは東邦大学感染制御学研究室の小林寅喆教授が、家の床を起点とした感染リスクを可視化した実験について解説した。
まず、くしゃみや会話時の飛沫の動きを特殊なカメラで可視化することで、拡散した飛沫が最終的には床に落ちていく様子を明らかにした。続いてウイルスを含んだ飛沫に見立てた蛍光塗料を床に塗布し、想定される生活シーンを再現。その蛍光塗料が床からどのように家の中で広がっていくかを実験した。その結果、日常の何気ない行動が飛沫を家中に広げてしまうリスクが明らかになった。小林教授は「手指衛生は基本的な対応策になりますが、複合的な対応を取っていくことが重要な感染対策になる。床を清潔に保つことも感染対策に役立つ」と語った。

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