TOTO(福岡県北九州市)は2021年3月期第3四半期(4-12月)決算を発表し、減収減益となった。連結売上高は前年同期比6.5%減の4198億4400万円、営業利益は同7.2%減の277億2100万円、経常利益は同15.4%減の262億3200万円、純利益は同28.5%減の155億3500万円。3四半期連続の減収減益となったが、利益率が改善。通期計画を上方修正し、一転して増益見通しとなった。
主力の日本住設事業は、売上高同9%減の3043億円、営業利益は同33%減の149億円と、引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の影響が響いた。需要別実績では、リモデル事業の売上高は同7%減の2119億円、営業利益は同29%減の134億円、新築の売上高は同11% 減の923億円、営業利益は同54%減の14億円。特にリモデルは非接触商品を中心に、住宅や学校、病院等が好調で3四半期単体は増収増益となった。
国内商品別売上高は、衛生陶器が同7%減の652億円、ウォシュレットが同1%増の756億円、水栓機器が同8%減の612億円、浴室が同18%減の661億円、キッチン・洗面が同12%減の307億円と、ウォシュレット以外引き続き減収であった。しかし第1四半期との比較では全ての商品で3~4割増加しており、大幅な回復を見せている。
海外住設事業は、中国は売上高同3%減の480億円、営業利益は同20%増の92億円と足下では回復し増益。アジアは売上高同9%減の200億円であったが、台湾が堅調に推移しているため利益は36億円で横ばいとなった。米州は売上高5%増の255億円、営業利益は204%増の22億円と、ウォシュレット及び非接触商品の販売増により大幅な増益となっている。欧州は売上高同2%増の30億円だった。
なお、国内におけるリモデル事業の好調、中国及び米国が好調なことから通期の連結業績予想の修正計画も発表された。売上高は前回発表時から170億円増の5800億円、営業利益は同80億円増の390億円との見通しを示した。

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