有料会員登録で全ての記事がお読みいただけます

エクシィズ、ゴミからできたエコタイル

エクシィズ、ゴミからできたエコタイル

このエントリーをはてなブックマークに追加

天然素材にこだわったタイル・建材製品の製造メーカーであるエクシィズ(岐阜県多治見市)では、溶融炉でゴミ処理を行い無害化させた溶融スラグを利用した「eco Revo」タイルを販売開始した。多治見市のスラグを活用した「陶冶」と、愛知県豊田市のスラグを活用した「暁」の2種を展開。同じスラグでも地域ごとの色が異なる点が特徴だ。スラグ以外にも廃粘土や産業廃棄物を利用し、高いリサイクル率を実現した製品だ。

現在は地域の小中学校などへ納品している現在は地域の小中学校などへ納品している

エクシィズ

「陶冶」は3色展開。色付けには顔料を使用せず、産業廃棄物の色を活用し着色している。価格は平米で1万2800円。「暁」は豊田市のスラグを40%使用。黒の色味が強い点を生かし、重厚感のある色合いを出している。焼成時にスラグの成分が噴出してくることで表面に模様が生まれる点も特徴だ。価格は平米で1万1800円。

同社では粘土鉱山の枯渇が問題視される前の25年前から基礎実験を始めた。粘土の代わりになるものとして、増加を続けるゴミに着目し溶融スラグを採用。スラグのみでは粘性がないため、廃棄される粘土も活用した。「溶融スラグは処理方法によって色が違うため、地域としての色を出すことができます。将来的には地域のスラグを地域の窯を利用してタイルを製造し最後は地域へ還元する。そんな地産地消ができることを目標にしています」と新規事業開発室室長の笠井建佑氏は話す。

この記事の関連キーワード : エクシィズ タイル 天然素材 建材 産業廃棄物

毎日ニュース配信中!リーフォーム産業新聞公式LINE

リフォーム産業新聞社の関連サイト

閉じる