再塗装など適切なメンテナンスを行うことで60年以上外壁の張り替えが不要とされている外壁材が、旭化成建材(東京都千代田区)の販売するALC「ヘーベルパワーボード」だ。同商品は、業界初のシーリングを含む10年漏水補償を実施している。
適切なメンテナンスを行うことで60年以上外壁の張り替えが不要とされている
37mmの厚みで高断熱
「物性や寸法などの経年変化が極めて少ないため、張り替えを前提としていません。そのため、メンテナンスがしやすく再塗装を行うことで新築時のイメージがよみがえります」(住建事業部住建事業企画部・内田治郎課長)
ALCのコンクリ―トは、気乾比重が0.6と水に浮くほど軽い。パネル内部に無数の気泡があり、空気の層を作るため熱の伝わりを抑えることで優れた断熱性を発揮する。一般的な窯業系サイディング14mmが熱抵抗値0.040(㎡・k/w)に対してヘーベルパワーボード37mmは0.195(㎡・k/w)。表面の温度が裏面に伝わりにくいため、冬は暖かく、夏は涼しい快適な住まいを実現する。
遮音効果も高く、パネル単体で30dBの騒音軽減効果を持つ。木造住宅の場合は壁体内にグラスウール、内壁に石膏ボードなどを使用するため、より高い遮音効果が見込める。
メンテナンス用の純正の塗料「イベリアン、SMASH」も販売。施工により次の塗り替えまで約30年間性能を保つ効果がある。
「耐久性が非常に高いため、壁の張り替えなどの必要がなく、メンテナンスのトータルコストを抑えることができます。塗り替え用塗料の販売もしていて、数十種類の中から好みのものを選んでいただけます」(内田課長)

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