リスタイルエイト(静岡県浜松市)は、国産の竹を利用した壁材「Re-style BAMBOO」を製造販売している。竹を燻すことで色を付けた「燻し」や「藍染め」「柿渋塗り」等の色を展開する。日本古来の自然素材で染色を行った内装建材だ。新築やリフォーム会社のほかDIYでも利用できるため、住まいや店舗にアクセントとして取り入れる幅広い層の取り込みを狙う。
黒燻し、藁燻しを壁に施工
リスタイルエイト
「燻し」は黒燻しと藁燻しの2色。同社中村洋一代表取締役が備前焼を好きだったためそこからヒントを得て製作した。焼き物と同様、火の動きにより色づき方が変化するため、すべて柄が異なる。価格は1本あたり550円。「藍染め」「柿渋塗り」は藍や柿渋で染色する。価格は藍染めと柿渋塗り共に一本あたり480円。サイズはすべて横幅40mm長さ250mmで1本からの購入が可能となっている。
商品開発当初、竹へ色を入れようとしたが油分を多く含んでいるため、染料を弾いてしまった。他事業で竹を取り扱う職人等さまざまな専門家と協力を行い、独自の加工を行うことで染色を可能とし、2年の開発期間を経て商品化に至った。
「住まいに取り入れてもらうことで竹を広く有効活用しながら、今までになかった建材を生み出したいと考えました。和室だけでなく洋室に取り入れて重厚感ある雰囲気を出すこともできます。お部屋のワンポイントなどに取り入れていただければ」と共同代表取締役兼一級建築士の山岡秀暢氏は話す。

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