住宅の耐震性に大きく関わるのが屋根の重さ。同じ構造の建物であれば、屋根は軽いほど住宅の耐震性能が高くなると言われている。地震や自然災害の多い我が国では、家屋の倒壊や屋根の落下を防ぐために、軽量で耐久性が高い屋根が求められる。長年、紫外線や雨風にさらされる屋根は年月とともに老朽化する。依然として各地で頻発する地震と夏に発生する集中豪雨に備え、屋根を再確認しておきたい。そこで今回は、軽さと強さを備えた屋根材を紹介する。
クローズアップ建材 軽量・高耐久屋根
屋根材にはさまざまな種類があり、耐久性や遮音性、断熱性、重量などが異なる。国内では古くから耐久性に優れる瓦屋根が主流であった。しかし、セメント瓦でも42kg/㎡と重量があるため、近年ではカラーベストやコロニアルと呼ばれるスレート屋根やガルバリウム鋼板製の金属屋根など、軽量で耐久性の高い屋根材が増えている。
スレートは、セメントに繊維材料を混合して強化した薄い板を素材としたもの。重量は約20kg/㎡と軽量で耐用年数は20〜30年。軽量かつ安価なのが特徴で、色やデザインも豊富。ガルバリウム鋼板は基板が鉄で、そこにアルミと亜鉛、シリコンで構成される合金をメッキしたもの。瓦の約6分の1の軽さで、サビにくくさまざまな形に加工できる。
屋根の重量が重くなるほど、建物が大きく横に揺れる。ここ数年は重量のある和瓦は敬遠される傾向にあり、スレート屋根や金属屋根への葺き替えが増加傾向にある。
- 超軽量で災害に強い石付き金属屋根
- セネター(SENATOR)[ルーフタイルグループジャパン]
- ガルバリウム鋼板と天然のストーンチップを施した屋根材。建物全体にかかる重力が軽いため荷重が小さく、地震の揺れを軽減する。独自開発のベースコート(接着層)で接着しているので、天然石チップが剥がれ落ちたり、色褪せの心配もない。塗り替え不要で、30年の材料品質保証と10年の美観保証がついている。
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