ケースリー(静岡県浜松市、川口雄介社長)は、遠赤外線の輻射熱効果のある床材「温活フローリングJUST TOUCH」を販売開始した。
遠赤外線による温熱効果は、発生する輻射熱により毛細血管が拡張し、全身の血液循環が活性化。新陳代謝を促進させる。主に鉱物や木炭などの素材が使用され、床暖房・空調機をはじめとする暖房機器として導入されているケースが多い。
植物由来の成分から発せられる遠赤外線による熱エネルギーが体を温める
同製品は、植物から抽出された遠赤外線を発する天然素材を、パウダー状にしたものを床材のコーティングの原材料に使用している。数年前、川口社長が偶然同素材に出会い、身体を冷やさないこと、いわゆる「温活」が健康維持に良いことから、建材への応用を考え、医学関係者と製品化に向けて共同開発に至った。
床面に触れることで体を温める効果はスリッパや靴を履いていても変わりはない
遠赤外線による輻射熱効果が期待される暖房機器と比べると設置費用も削減され、ランニングコストがかからない点が利点だ。一見、一般的なフローリングと変わらないが、触れた足裏から徐々に身体全体が温まる。また、輻射熱効果により、温まった体温は下がりにくいというのも特長だ。さらに同効果は、素足に限らず、スリッパはもちろん、靴を履いている場合にも期待できる。床材に触れた部分から身体が温まる効果は、性能評価機関でも検証済みだ。
同製品は、本来の床材としての意匠性、耐久性、メンテナンスのしやすさに加え、体を温めるというこれまでにない機能が付加された商品だ。住宅だけでなく、高齢者施設などの非住宅施設などさまざまな用途での活用が期待できる。商品ラインアップは、オーク、チーク、ウォールナット。表層板厚は1~3mmの3種類、仕上はオイルとウレタンを用意。

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