国による補助事業「先進的窓リノベ事業」(正式名称:住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業)の申請受付が開始されてから1カ月を待たずして、補助金に関連する新規注文を断るリフォーム事業者が出てきている。
背景にあるのは、製品の入荷遅延が発生していることだ。3月の段階でYKK AP、LIXILの主要メーカーが、対象となる一部の窓製品の納期遅延を発表していた。
工事対象期間は12月31日までとなっているが、1000億円の予算が上限に達した場合はその時点で終了となる。申請には契約をして工事を開始することが条件。4月19日時点の申請割合は10%となっている。
エディオンはホームページ上で新規受注の停止を発表した
工務店「まるでギャンブルのよう」
東京都にある工務店の営業担当者によれば、卸業者から納期まで3か月かかると伝えられている。「今から受注しても工事を始めるのは7月。その時点では補助金が終わっている可能性がある。また、卸業者からは窓の商品はキャンセルできない、ともいわれている。まるでギャンブルのような状況下で、もらえると思っていたのにもらえないというお客さんとのトラブルになることを避けるために、新規受注をやめることにしました」
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