エクステリアやガーデンの新設やリフォームを手掛け、コンテスト受賞実績は60以上を誇るのがカエデスタイル(福岡県福岡市)だ。2022年3月期の売上高は約4億2000万円、リフォーム売上高は約2億3000万円を記録した。今期の売上高は4億8000万円を目指す。
ニーズを引き出す提案がカギ
高単価次々受注
新築時に門まわりを施工し、5年後に庭をリフォームした。モダンでスタイリッシュな空間を実現している
施主からは「デザインにこだわりたい」などの要望があった
同社の設立は2011年。福岡を中心に展開していたが、2021年に横浜店をオープンした。「タイルテラスやルーフ設置、植栽、ライティング等トータルデザインでのリフォームが多い」と藤田一樹社長は話す。リフォームのターゲット層は新築から5年以内の人。全体の年間工事件数は約110件、全体の平均単価は約360万円。そのうちリフォームの年間工事件数は約40件、リフォームの平均単価は約300万円。
同社の強みはプランニング力を生かした提案により、単価の高い工事を次々受注することだ。御用聞き営業ではなく、施主のニーズを引き出して庭の使用シーンを鮮明にすることを重視している。
「LIXILエクステリアコンテスト2022」のエクステリアリフォーム部門で銀賞を受賞した事例では、デザインにこだわりたいという施主の要望を受け、シティホテルの中庭のようなモダンでスタイリッシュな空間を実現した。奥に向かって細くなっている土地の形状から手前側に屋根付きのテラスを配し、奥側は人工芝のフリーなスペースとなっている。友人を招いてのバーベキューパーティーも想定し、ガーデンシンクは両サイドから使える設計にした。チェアやベンチに座る、シンクに立つなどの外の居場所が多く生まれ、昼夜を問わずさまざまな楽しみ方ができるガーデンを実現している。

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